今年30歳を迎え、晴れて参加資格を得た西山敦子は、日本女子アマチュア選手権競技の常連選手。2004年にはベスト16に入った実績を持つトップアマチュアプレーヤー。今大会も初出場ながら、実績どおりのプレーを見せた。10番スタートの西山は、16番まで危なげなくパーを重ね、17番の170ヤードのパー3では、5アイアンでピン上1.5メートルにつけバーディとして、前半を35で折り返した。後半に入り1番でバーディを奪い2アンダーまでスコアを伸ばしたが、練習ラウンドから苦手にしていたという、2番以降のホールでは、風も強くなったこともあり、好調なプレーが一転。2番をボギー、3番も4メートルのバーディチャンスから
3パットと、連続ボギーとしてしまい、その後もショットの精細を欠き、長いパーパットでパーを拾う苦しい展開となった。「今日は後半、厳しいパーパットが良く入ってくれたので救われました」と本人が苦笑いで語ったように、上がり3ホールすべて1パットのパー。7番に関しては、ティショットを林に入れ、セカンドを出し、100ヤードからのサードショットを4メートルにつけてパーを拾った。終わってみれば3パットを1回したものの29パット。2バーディ、2ボギー1オーバーパー・73と本人も納得のいく粘り強いプレーを見せた。「女子アマは予選通過で必至のプレーになってしまうが、この大会はカットの心配もなく思い切りプレーができたと思う。明日は、前半をスムーズに消化して、後半で勝負できるようにがんばりたい。」と西山は大会初となるルーキー年、初出場優勝に向けて意欲を覗かせた。
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