1組目でスタートした斉藤菜苗(大阪学院大2年)がこの日の5バーディー・1ボギーの68でホールアウトし、この日のベストスコアをマークして前日の7位タイからトップと3打差の2位に順位を上げた。
1番で4メートルのバーディーチャンスにつけた斉藤は、「スタートホールだからパーでも良い」と気楽に打ったこのパットを沈めて、思わぬバーディー発進を切る。続く2番でも5メートルのチャンスを前に「パーでも良い」と思っていたパットが決まり、連続バーディーと好スタート。この2ホールで波に乗った斉藤は、4番で1.5メートル、6番で2メートルのスライスラインを見事に読み切って、前半だけで4ストロークもスコアを伸ばし
た。この調子でスコアを伸ばすかと思われたが、「疲れが出てしまって」ショットに乱れが出始めた斉藤は後半に息切れしてしまう。15番パー3で4メートルのパーパットをしぶとく決めるなど、なんとかパーを積み重ねて16番でこの日5つ目のバーディーを奪ったが、17番でボギーを叩いてしまった。
「前半の調子だったら。後半であと3ストロークは伸ばせると思っていた」と、ベストスコアにも不満顔。第1ラウンドはパットの不調でパープレーに終わったが、この日は2~4メートルのチャンスを確実にものにした。
斉藤は、ジュニア時代の2003年の関西ジュニアと西日本パブリックを制したほか、昨年、今年と関西女子学生を連覇し、関西を代表する選手として注目を集めている。しかし、全国レベルの大会でのタイトルは、手中に収めていない。明日、最高のチャンスを前に、その実力が十分発揮できるか。
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