園田絵里子(立命館大1年)、東香里(同志社大1年)、斉藤菜苗(大阪学院大2年)の関西勢3人が通算4アンダーパーで4位タイと健闘した。
イーブンパーでスタートした園田は、1、2番で連続バーディーを奪う好スタートを決め、9番でもバーディーを奪い、前半を33。後半は12番バーディーの後、16番パー5でこの日唯一のボギーを叩く。その直後の17番では、バンカーからチップインバーディーを奪う見せ場を作ったが、大学の先輩でもある川満には遠く及ばなかった。「ドライバーの調子は良かったのですが、アイアンが酷すぎた。アプローチとパットに助けられて、このスコアになった」と3日間を振り返った。今年立命館大学に進
学した園田にとって、3日間に及ぶ競技は初めての経験。「精神的にも体力的にも、きつかった。体力勝負になることはわかっていましたが、水分しかとれなくて…」それでも、疲れがピークになる3日目に自己ベストを2ストローク更新してみせた健闘は、称賛に値する。
本選手権初出場の東も最後まで健闘して見せた。この日のバーディーは前半で3つ。後半で2つ。「後半のホールの方が攻めやすく、得意」と言っていた、東だったが、その後半で1ボギー・1ダブルボギーとスコアを伸ばせなかった。特に最終ホールのダブルボギーは、無念だったようで、人目をはばからず涙を見せていた。「18番が本当に悔しい」開口一番、口をついた言葉だ。「でも、3日間を通してみれば、今までで最高のスコアだったのでその点は、嬉しいです。満足できたところと、満足できない点がありますが、とても勉強になりました」最後は清々しい笑顔を見せた。
首位と3打差の2位でスタートした斉藤。全国大会初優勝のチャンスを目前としていたが、この日は2バーディー・2ボギーのパープレーとスコアを伸ばせず、3位タイに終わった。悔いが残るのは、17、18番の2ホール。17番ではティショットの選択ミスとアプローチミスが重なってボギー。最終18番ではティショットをバンカーに打ち込み、3オンもできず、連続ボギーとしてしまった。「スタートの時は、優勝は意識せずに楽しく回ろうと思っていました。終わり方が、本当に最悪で…」と、後悔の言葉を残す。「去年より飛距離も伸びましたし、ゴルフに対する考え方も変わってきたので、成長していると思います。来年は、この経験を活かしたい」関西ジュニアや関西女子学生を制している逸材だけに、更なる飛躍が期待される。
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