2位につけた沢田も本選手権初出場組。その沢田が前半で驚異のプレーを見せた。「完璧だった」というパッティングがその要員。4番で8メートル、5番では11メートルのロングパットを決めて連続バーディー。6番こそティショットを左に曲げてボギーを叩いたが、8番でも9メートルを見事に沈めて、前半を34でプレーした。後半も10番で6メートルを沈めた沢田だったが、ここで一瞬、あることに気持ちが向いてしまった。71歳の沢田は、この時点で残り8ホールをパープレーにまとめれば、「エージシュートを達成できる」と思ってしまった。この思いが、それまで好調だったパットに狂いを生み、ショットにまで影響が出てしまった。11番でこ
の日2つ目のボギーを叩くと、13番と16番で3パット、14、17番もボギーとしてしまい、後半は4オーバーパー。偉業達成を目前に、失速してしまった。それでも2オーバーパー74は、単独2位。「練習ラウンドの時より、かなりグリーンは早くなっていたけれど、自分はそうなることを予想していたので、戸惑いはなかった」と淡々と語る。「明日は、グリーン上の勝負になる。いつも通り、楽しんでプレーできれば…」と優勝争いを意識せず、自然体でのプレーを誓った。
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