本選手権初出場の高橋久雄が1アンダーパー・71と出色の出来で、唯一人アンダーパーをマーク。2位に3打差をつけて、初優勝に向けて好調なスタートを切った。高橋は、2番で4メートルのフックラインを慎重に決めると11番までパーを積み重ねる安定したプレーを見せた。12、14番でボギーを叩き、一時1オーバーパーまでスコアを落としたが、16番で4.5メートル、最終18番では1.8メートルを沈めて、アンダーパーの世界に踏みとどまった。「今日の目標は、2アンダーパーだった。パットが悪かった分、残念だ」と好スコアにも悔しさを滲ませる。高橋に表情を曇らせた理由は、もうひとつドライバーの不調にあった。「後半になって、真っ直ぐ打てるようになったけれど、不本意」と顔をしかめて見せた。それでも、優勝に最も近い存在なのは高橋。年齢別の本大会では、初出場の選手が有利な立場であるだけに、このまま初出場初優勝への期待もかかる。
|