「このような大舞台で、人生初のホールインワンができて、本当に幸せです。」と満面の笑みで語った鈴木志麻。3年前にプロになることを断念しアマチュア界に復帰。以来常に上位に顔を出すがまだ優勝しておらず、昨年今大会でも久々に経験した最終組でのプレシャーから序盤で早くも優勝戦線から脱落し3位と悔しい結果に終わった。
今大会のリベンジを狙う鈴木は、ショットは本調子ではないものの、1番から6番まで堅実にパーを重ね、チャンスを伺う。迎えた7番163ヤードパー3。7Wでコントロールしたボールは、アゲインストの風に負けず、ピンに向かってをきれいなラインを描いてグリーン手前に落ち、ホールに吸い寄せられるよう
にそのままカップイン。続く8番を興奮と動揺でボギーにするも、9番では1メートルのバーディパットを決め取り戻す。後半に入り10番で5メートルのパットを沈め連続バーディ。11番をティショットのミスでボギーにし、スコアを崩すかと思われたが、その後5ホールでグリーンを外すも、アプローチを全て1メートル以内に寄せ、パーを重ね、後半1バーディ、1ボギーの36とスコアをまとめ、この日、1イーグル、2バーディ、2ボギーの70でホールアウト。
「自分がゴルフを始めるきっかけとなった祖父が広島の福山にいるので、今大会は祖父に良い結果を知らせたい一心でがんばってます。」と鈴木。「祖父は今年で90歳になり、今は足を悪くして、プレーも観戦も出来なくなってしまったが、ゴルフが大好きな祖父です。」と祖父への思いを語った。
自身初のホールインワンを達成し、勢い乗る鈴木は、学生時代以来となる「優勝」を祖父の地広島で果たしたいという強い気持で、明日、再び最終組で優勝を目指す。
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