最終組の4人と前年度チャンピオンの西山と三木との6人での優勝争いが予想されたが、前半9ホールを消化し、竹田は昨日決まっていたパッティングが決まらず41、吉本はショットの精細を欠き43の大乱調で、この時点で2人は優勝争いから脱落。2位に4打差の首位でスタートした鈴木は、なかなかバーディチャンスに付かず、ストレスが溜まる展開となり、3番でボギーを先行すると、7番パー3で手前からアプローチを寄せきれずボギー、続く8でもバンカーからのリカバリーに失敗し、連続ボギーとして、前半39トータル1オーバーパーにスコアを落としてしまう。しかし、各選手も練習ラウンドから日に日に重くなるグリーンに苦戦を強いられスコ
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ホールアウト後尊敬する先輩小林弘実と母親と抱き合う |
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アをつくれず、河北さやかも40で通算6オーバー、三木が一人気を吐いて37で通算5オーバーで折り返すも、トップの鈴木との差は縮まらない。
その後、優勝争いは、三木、河北、鈴木の3人に絞られたが、「相手を見ずに一球、一球大事に、気持を込めて打ちました」という鈴木のプレーは、相手に隙を与えなかった。唯一迎えたピンチは13番ホール。優勝のプレッシャーからか、10メートルのバーディパットを5メートルショートして3パットのボギーとしてしまうと、12番でバーディを奪った河北との差が3ストロークまで縮んでしまった。ここでも鈴木は、「このまま弱い自分で終わるのか、負けたくない。次のホールのパッティングでは絶対強く打つ」と気持を奮い立たせて、続く14番で6メートルのバーディパットを宣言通りにど真ん中から沈め、悪くなりかけた流れを断ち切った。昨年の今大会しかり先日の関西女子ミッドアマチュア選手権でも最終日に大きく崩れて優勝を逃した悔しさから学んだ、「勝ちに対する強い気持」をここ一番で発揮できたことが鈴木に優勝を引き寄せた。その後も鈴木は集中力を切らせることなくホールアウト。上がってみれば、1バーディ、5ボギーの4オーバー・パーの76、通算2オーバー・パー146の本大会最小優勝スコアタイとなるスコアで優勝を決めた。
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