|
|
HOLE NO.7 PAR3 |
|
|
|
HOLE NO.3 PAR4 |
|
1961年の第3回大会以来37年ぶりの開催となった日本の名門・廣野GCでは“日本一のプレーヤーを決めるゲーム”にふさわしいコースセッティングをめざして、今春からコース整備を進めて来た。
その結果、溝口まち子競技委員長によると、「試合直前の6月20日に行った競技用コースレーティングは、6,275ヤード・パー72で75.9という数字が出ました。女子アマの試合としては適格な総ヤーデージでしょう。プロとアマが一緒にタイトルを競う日本女子オープンなら6,400~500ヤードくらいでしょうが、アマチュアだけのゲームですから、妥当な距離だと思っています」という。
その他、ラフの長さが50mm、グリー
ンのスピードは初日で、スティンプメーター9.8、コンパクション10.5というデータだった。
1931年開場の廣野GCは英国人コース設計家、C・H・アリソンのレイアウトで、日本の自然風土に合わせた名作として知られるが、近代設計術を駆使した戦略性の高いコース内容でも有名。だから、「距離的に今の若い選手にはパー5ホールでも2打でグリーンに届くかもしれませんが、ショットが曲がると最悪なケースも生まれます。ラフを避けたフェアウェイ・キープとショート・ゲームがスコア・メイクのカギを握るはずです」(溝口競技委員長)
事実、初日1アンダー71でラウンドを終えた森田理香子(朽木GC)は12番(502ヤード・パー5)で、1打2打とも3番ウッドでショットをつなぎ、グリーン・エッジまで5ヤードに付け、寄せワンのバーディ。最終ホールの9番(462ヤード・パー5)ではドライバーの後、残り距離185ヤードを4番アイアンで5cmに付け、楽々のイーグル「3」だった。それでも1アンダーの訳はドライバーが曲がるからで、「ラフに入れるとグリーンがとても小さく見えるので、難しい。さすが名門コースの雰囲気です」と語った。
それにしても、出場選手136名中10代が94人と最多で、平均年齢20.18歳となった今大会、おそらく連日のアンダー・パーのゴルフが展開されるに違いない。ジュニア出身の若い選手のパワーと名門コースの戦略性の攻防から、目が離せないだろう。
|