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競技報告
森田がメダリスト香妻を振り切りベスト8入り
第3日 競技報告:武藤一彦 写真:GARY KOBAYASHI
ナショナルチーム最強の森田に高校1年生の香妻が真っ向から勝負をいどみ好試合だった。森田が1アップで迎えた18番、ティーショットは左林、香妻はフェアウエーをキープした。森田は低い球でグリーンをとらえると香妻は8アイアンでピン5㍍へつけるバーディーを決めた。勝負は振り出しに戻った。

エキストラホールの1番パー5、香妻のティーショットは左バンカーへ。これを見た森田はティーショットで仕切り直して勝負機運、見事フェアウエーをとらえ5㍍につけてバーディーとした。

森田が終始2ポイント、リードしてキャリアの違いを見せつける展開。しかし、リードは開かず、逆に香妻の勢いが再燃する好試合だった。

「最後は自分のゴルフをできた。相手は年下、負けたくない、ナショナルチームの意地もあった。気合いが入ってミスが出たが、勝てて自信になった」森田に粘りが生まれ、収穫となった。

香妻は「森田さんの飛距離、常にオーバー目に打ち、返しを入れるパットの攻め方はさすがだった」敗れて晴れ晴れ。ベスト8は逃したが、予選で自己ベストの64、メダリスト獲得、さらに日本女子オープン出場初出場も決めた。「楽しかった。うまい人のゴルフを見ておおざっぱだったゴルフが考えるゴルフに変わった。もっともっとうまくなろうという目標ができた」

18歳のベテランと初出場の新人を共に上達させた好ゲーム。勝った森田は「一緒にまわってみるとかわいくてパットがうまく侮れない、雰囲気のある子だった。年齢が上のわたしにはプレッシャーだった」といった。追われる立場を自覚できたマッチは優勝を目指す日本のエースにエネルギーとなった。

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