森桜子は自信にあふれていた。「2年前とは違って、今のゴルフのスタイル、自分に自信をもてている。ショットの精度が高まり安定度も高まった。」と胸を張った。
強い森が戻った。この日の準々決勝、藤本麻子戦は2ダウンと出遅れたが、6番から3連続で勝ち、12番からまたも3連続でアップ、4エンド2と圧勝。準決勝も出足でリードを許したが、8、9番、13、14番と連取する5エンド4と圧倒した。毎試合追う展開についても、「元々自分で勝負どころのタイミングを見極められるので、追う方がすき。もちろん自分の調子がすごく良ければ、最初から飛ばしてもいいんですけど。」と、余裕を見せた。
06年のチャンピオンだが、過
去にはあまり拘らない性格で、「2年前のことは、もう忘れました」と笑う。
「自分を高めアイアンを磨いた。パットもいいので競技に入るとゴルフに集中できる。今はすごく楽しい。」一昨年よりナショナルチームで取り入れたスコア管理システムによって、自分の弱点を数字で理解できるようになったと言う。データによると、アイアンの精度がもう一つのためパーオン率が低かった。「パットには自信があるので、パーオン率さえ上がれば自然とバーディ数は増えるはず」と、従来の練習方法を工夫し、アイアンを重点的に磨いた効果が出てきたと笑顔で語った。
予選では06年優勝時のパター、マッチプレーに入ってからは準エースのパターとしっかり使い分ける余裕さえ見せる。得意のパットの調子もいいのでコースコンディションによって使い分けられるのだろう。
7月、プロテストを受験する森と森田理香子にとって、最後の日本女子アマとなる。ライバル対決には「練習ラウンドも一緒にやったし仲良し。」と言いつつも、関係ない、という顔。「マッチプレーは本当に好きだし1ホールでも多く、ラウンドしたい。私はチャレンジャー、たくさんゴルフをしたい。明日は倒れるくらい身体も精神力も使いきります。」勝ち負けより大好きなゴルフをしっかりやろうと決めている。
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