「また勝てなかった…」
優勝候補の筆頭であった藤本麻子は準々決勝でまたも森に敗退し涙にくれた。「今年の目標にした大会、この試合で優勝することだった、今までで一番悔しい」
1番バーディーでリード、3番は森のボギーで2アップの好スタート。しかし、6番でグリーンをはずしボギー、7番は相手がバンカーでピンチだったにもかかわらず3パットで自滅した。
「6番の1㍍のパーパットをはずして流れを変えてしまった。ボギーを打って、追いつかれる悪いパターン。もどかしかった」
変わった流れはついにもどらず、9番は相手のバーディー、13,14番もバーディーを決められた。
この大会までオープン競技で3連
続ローアマのタイトル獲得。先の5月に行われたアジアの強豪が集まったアマの国際試合クイーンシリキット杯個人3位。絶好調で臨んだ大会だったが、想いは叶わなかった。決勝へ駒を進めた森、森田に続き、次代を担うエースには、課題が残った。
ナショナルチームの先輩、諸見里は女王の称号を戴冠するまでに、3度泣いた。今は止まらない彼女の涙が乾いた時、きっともう一回り強くなったエースがそこにはいることだろう。
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