「17番のパットのラインは上がって下って難しいライン、寄せようと打ったが、3㍍もオーバーし一瞬、負けるかなと思った。」。理香子 (森田)が短いパットを外してボギーで、チャンスが来た、来たという感じ」インタビュールーム。森の興奮は冷めなかった。「18番はピンまで140ヤードを8アイアンで打った。フェード系のわたしだけどグリーンは左傾斜なので、右を狙ってボールを捕まえにいった、うまく打てました。30㌢に寄っていた。うれしかった」。
06年大会は千葉・鷹之台CC。大津くるみとの試合は6エンド5、相手が自滅する形でタイトルが転がりこんだ。が、今回は違う。ナショナルチームのライバルでチームメイト。
何より今大会、ともに絶好調で迎えた決勝戦だった。
「あとで振り返ると3ダウンして、追っかけてもおっかけても抜けなかったのにわずか3ホールで逆転した。私がギャラリーだったら最高の試合をした二人を讃えたい」
2度目の優勝。この2年間の成長を象徴する大会だったという。冷静さを失わない。あきらめない、弱音を吐かない、の3点をテーマに、森田に先行を許しても我慢できたのだという。
プロテストを控え、期待感があるか、と聞かれると「先を見るより今をやる。私は流れを読みすぎてうまくいかないと弱音をはいたりしていた。今回、目の前のボールに集中し、今をやれた。ゴルファーである以上、このことをキチンとやっていきたい」 ひと回りもふた回りも大きくなった今後が楽しみだ。
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