森本雄(東北高校3年)は、日本ジュニア優勝のラストチャンス。悲願の戴冠に向けて5バーディー・3ボギーの69をマークし、首位と5打差の2位タイで第1ラウンドを終えた。「出だしはティショットが悪かった」という森本だが、3番でバーディーを奪うと5、6番で連続バーディー。9番も3メートルを沈めて前半32。後半はティショットの不安がスコアに直結し、10、11番と連続ボギーとしてしまった。12番で1つスコアを戻して迎えた13番のティーインググラウンド。ここで森本は、「普段よりティを高く刺していた」ことに気がつき、ティショットが安定する。しかし、ゴルフは難しいもので、今度はパッティングが決まらない。後半もチ
ャンスを迎えながら決めきれないもどかしい展開で1つスコアを落とし3アンダーパーでホールアウトした。「今日のボギーは絶対に防げる内容だったのに…」と悔しがる森本。「今年は最後の日本ジュニア。絶対に獲りたい」という強い気持ちで首位の高田を追う。
森本とともに2位タイにつけたのが、保田和貴(つくば開成高校2年)と矢代直仁(千葉学芸高校2年)の2年生コンビ。保田はスタートの1番で3メートルのチャンスを外してしたものの好調なショットで6番でバーディーを奪う。後半も3バーディー・1ボギーでこの日69をマークした。「今日のプレーには納得しています」と笑顔を見せた保田だが、すぐに「首位が8アンダーパーとは意外です」と高田の好スコアに驚きを隠せなかった。「第1ラウンドでこの順位は充分。明日はバーディーを奪って、高田選手を追い詰めたい」と意気込んだ。
一方の矢代も「今日はパープレーが目標でしたので、3アンダーパーは満足です」とはにかんだ笑顔を見せた。スタートの10番からパーセーブを続けた矢代は14番でボギー。しかし、このボギーが「目標スコアをクリアするために、すごく緊張していた」という矢代の心を開放した。直後の15番でバーディーを奪うと、16番もティショットを2メートルにつけて連続バーディー。18番も1メートルを沈めると、後半も無難なプレーで1つスコアを伸ばし、目標を3ストローク上回る69でホールアウト。「今日は耐えるホールでしっかりパーセーブが出来た。明日もパープレーを目標に…」と自然体で第2ラウンドに臨む。
昨年大会で保田は25位タイ、矢代が16位タイと悔しさを味わっているだけに、リベンジに向けて、明日の第2ラウンドはリベンジに向けて2人とも1ストロークでもスコアを伸ばしたいところだ。
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