通算8アンダーパーで首位タイに並んだ杵鞭謙二(東北福祉大3年)と中川元成(名古屋商大2年)は、ともに2日連続の68をマークした。
10番ホールスタートの杵鞭は、アプローチを寄せきれずボギー発進。「ちょっと気持ちが落ちた」というが、15番パー3で4メートルのパーパットを沈めて息を吹き返す。16番で120ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで1メートルにつけてイーブンパーに戻すと、続く17番パー5もアプローチを1.5メートルに寄せて連続バーディー。前半を35で終えた杵鞭が迎えた3番パー5。「昨日ティショットで3番ウッドを使ったら、左のOBが気になるところまで飛んでしまったので」今日は
ユーティリティーを手にティショットを放つ頭脳的なプレーで、このホールをバーディー。5番では4メートルのスライスラインを読みきり、8番パー5も計算通りバーディーで締めくくり、68をマーク。「ドライバーショットが完璧。この調子なら攻めやすい」と2日連続の68に満足げ。昨年大会では第1ラウンドで首位に立ちながら徐々にスコアを落とし、9位タイに終わった杵鞭。「この2日間はうまくいっている。明日も60台を出せれば…」と意気込む。優勝スコアは15アンダーパー。あと2日でどこまでスコアを伸ばせるのか。「あと7つ…道のりは長いですね」この言葉は杵鞭の実感だろう。
地元出身の中川も好プレーを続けている。3番パー5でバーディーが先行した中川は、8番パー5も確実に獲り、前半で2ストロークスコアを伸ばす。それでも「ショットが好調でチャンスは多かったのに、パットが決まらなかった」と不満顔。後半は13番パー5で残り200ヤードのセカンドショットをピン2メートルにのせてイーグルを奪う。15番でこの日唯一のボギーを叩いたが、最終18番もバーディーを奪ってみせた。しかし、「17番でアプローチミス。これがもったいなかった」と貪欲な姿勢を崩さない。それも「ボギーは2日間で1つ。ここはパー5でバーディーが獲れる。ミスをしてスコアを落とさないようにすれば、自然にスコアを伸ばせる」という自信の表れか。クールな表情の裏側に熱い思いを感じさせる中川。地元愛知で是非とも優勝の栄誉を勝ち取りたいところだ。
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