最終学年で初優勝を狙ってスタートした近藤龍一(同志社大4年)は、2番でボギーを叩く苦しいスタートとなった。しかし、直後の3番パー5。右ラフからの170ヤードのセカンドショットを8番アイアンでピン右2メートルにつけると、これを沈めてイーグルを奪取。6番パー4もティショットをピンに絡め、首位をいく大田和を1打差まで追い詰める。「このバーディーで逆転できるかも…」そう目論んだ近藤だったが、8番で1.6メートルのバーディーパットを外し、良い流れを掴み損ねてしまう。
後半も必死に攻めのプレーを続けた近藤だったが、大田和の磐石なプレー振りに「大田和選手がなかなかボギーを打たず、攻め込む隙が無かった」
と脱帽の近藤。「今日は、本当に疲れました。優勝したかったけれど、短いパットを外したり…悔いが残ります」と唇を噛む。「ただ、全国大会で10アンダーパーまでスコアを伸ばせたことは喜びたい」2日連続の競技中断という難コンディションの中で、小さな自信を手にした近藤だった。
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