初出場の2004年大会で8位タイに入りながら、2年連続でカットとスランプに陥っていた岡宮路子(法政大4年)。今年は関東女子学生で3位となるなど、復調の兆しを見せていた。上り調子で迎えた最後の日本女子学生。「今日は第1ラウンドでスコアを出したかった」という狙い通り、4バーディー・1ボギーの69でホールアウト。首位と1打差の2位と好スタートを切った。
スタートの1番。岡宮は、2打目をグリーンそばまで運ぶと、残り17ヤードの3打目をピッチングウェッジで直接カップインさせるチップインバーディー。「練習ラウンドで、グリーンで球にスピンがかかると感じた。なので、ここはオーバーしてもいいから、打ってい
こう」と決めたアプローチが今日の流れを決めた。4番と12番で3メートルを決めると、16番では、7メートルのロングパットが最後のひと転がりでホールに沈み、バーディー。ボギーは11番の1つにおさえてみせた。「ドライバーショットの調子はいいんですが、アイアンの距離感が…どうしてもショートしてしまった」と、プレーを振り返る岡宮だが、「アプローチが良かったので、冷静にプレーが出来た」と納得の表情。
結果が残せなかった2年間を「1年生のときは、攻めのゴルフだけをしていた。それが徐々にゴルフの怖さを感じるようになって、ショットが乱れ始めてしまった」と、思い返す。それがいまでは、「単純に攻めるだけのゴルフでは通用しない。自分が得意のアプローチを活かし、冷静なプレーを心がけている。ようやく、それが形になってきた」このコースは、アプローチとパッティングの勝負になる。「ピンチでも落ち着いて。耐えればバーディーを獲るチャンスが来ると信じて…」明日もプレーする。悩みながらも一歩ずつ成長してきた大学生活の集大成をこの日本女子学生で見せたい。
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