「今日は1日が長かった」ホールアウト後、疲れた表情で久保宣子(名古屋商大4年)が話し始めた。
前半5番で1メートルのバーディーパットを決めた久保だったが、直後の6番でボギー。雨が強くなりグリーンも重くなり始めたこのグリーンで、1メートルのパーパットを強めにヒットし、ホールの横をすり抜けてしまった。「正直、この3パットは痛かった」と気持ちが沈んだ久保に追い討ちをかけるように7番もボギー。前半を37でホールアウトする。
しかし、9番ホール終了時点で競技が中断され、久保にとっては、気分転換をするのに充分な時間をとることができた。「中断中にクラブを拭いたり、素振りをしたり…気持ちを切らさな
いように出来るだけの準備をした」久保は、10番で4メートルのバーディーを決める。13番でアプローチミスからボギーを叩き73でホールアウトしたものの、昨日の貯金がものをいって、通算イーブンパー。首位タイで最終ラウンドを迎えることとなった。体調は決して万全ではない久保だが、「思い切ってやりたい」と、気持ちを奮い立たせていた。
|