首位と2打差の3位タイでスタートした小川茉奈美(日本大3年)が、この日のベストスコア68をマークして、通算2アンダーパーにスコアを伸ばし、初優勝を果たした。
小川は、3番パー5で80ヤードの3打目をアプローチウェッジで1.5メートルにつけてバーディーを先行させると、5番パー5も得意のアプローチショットが冴え、1メートルのバーディーチャンスにつけて、スコアを伸ばす。7番では4メートルのスライスラインのバーディーパットを決めて、前半を33。「ドライバーショットとパッティングが良かった」という小川は、後半も11番で5メートルを沈め、通算2アンダーパーにスコアを伸ばした。首位をいく最終組が、スコ
アを伸ばしきれない中、小川と優勝争いを演じていたのは、同組の新里。
16番で小川がこの日初ボギーを叩き、2人の差が3ストロークになった後、競技が中断となる。この中断の間に、「周りの方からトップに立っていると聞きましたが、それを気にするのはやめようと自分に言い聞かせていました。変に欲張らず、無の心境になるように」必死で自分の世界を作って、迎えた競技再開の17番アプローチショット。40ヤードの2打目を前に、「正直、このアプローチで再開するのは、嫌な感じがした」小川だったが、パーをセーブ。最終ホールもパーで凌ぎ、この日ベストスコアの68をマークして、大逆転優勝を果たした。
小川は自分のベストスコアも更新する完璧なプレーを見せたが、優勝が決まった瞬間も、狐につままれた表情。それもそのはずで、全国大会ではこれが初優勝。「嬉しいんですが、実感がわかなくて…」と戸惑いながら優勝のコメントを残した。「今週は、男子も日本大学ががんばっているし、アベック優勝が出来ればいいなと思っていた」という小川。まさか、それを自分が実現するとは思ってもいなかったのかもしれない。日本大学勢が本選手権を制したのは、1999年大会の大山志保以来11年ぶり6人目。アベック優勝は、1995年大会まで遡る。古豪日本大学の復活優勝の立役者となった小川だが、「まず後半戦もいい成績を残したい」と、最後まで初々しいコメントだった。
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