2008年度(第15回)日本ミッドシニアゴルフ選手権競技は10日、兵庫県の宝塚ゴルフ倶楽部・新コースで第1ラウンドを行った。出場選手は、北風が選手の体温を奪う厳しいコンディションと、スティンプメーターで9.9フィート、コンパクション9に仕上げられた難グリーンにてこずる。その中で1オーバーパー73をマークし首位タイに立ったのは能仁勇(タカガワ西徳島)、鈴木兵吾(天童)、深田利幸(笹戸)、金澤正幸(白帆)の4人。優勝争いは、この4人と4打差に14人がひしめく混戦模様となった。
首位タイに立った能仁は、5バーディー・6ボギーの出入りの激しいゴルフながら、1オーバーパー73にスコアをまとめ、首位タイ。能村は、ドライバーショットが「抜群だった」という。スタートの10番で幸先良くバーディーを奪うと、12番では2.5メートルの場0ディーパットを沈める。13番で5メートルのバーディーチャンスから3パットのミスでボギーを叩いたが、18番も残り190ヤードの2打目を7番ウッドで2.5メートルにつけて、前半を34でハーフターン。風が強まった後半は、1番でこの日2度目の3パットでボギーとしたが、直後にバーディーを奪い返す。しかし、3番ボギー、4番バーディーとスコアが落ち着かずに迎えた5番でボギー。続く6番でも連続ボギーを叩き、このままスコアを落とすかと思われた。それでも、「このコースは6番から9番が本当に難しい」という終盤を8番の1ボギーに抑えて、後半39と粘りを見せた。「この難しいグリーンで3パットが2回。今日はよく耐えたし、スコアには満足している」と納得の表情。「今日凌いだから…」明日も今日のような粘りのゴルフで、戴冠を狙う。
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