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2008年度(第15回)日本ミッドシニアゴルフ選手権競技は11日、兵庫県の宝塚ゴルフ倶楽部・新コースで第2ラウンドを行った。
曇天の中のプレーとなったこの日、優勝争いは、通算3オーバーパー・147ストロークで青木和彦と小林祺一郎が首位タイに並び、プレーオフに持ち込まれた。プレーオフは、1ホール目でバーディーを奪った青木が小林を退けて初優勝を果たした。
第1ラウンドを終えて、1オーバーパーの首位タイに4人が並ぶ混戦となったミッドシニア。優勝争いは、最終組に絞られるかと思われたが、その前の組でプレーした青木和彦と小林祺一郎が互いを刺激しあうようなプレーを見せた。2人はともにこの日73でホールアウト。通算3オーバーパーで首位タイに並んだ。
青木は、出だしの1番でピンチ。セカンドショットをOB付近に打ち込み3度打ち直し。しかし、幸運にも2度目の暫定球がセーフで、このホールをボギーで切り抜けた。全国大会で幾度も優勝争いを経験している青木だが、この日のプレーはなかなか落ち着かない。3番では2打目のアプローチをシャンクのミスで、再びボギーを叩き、優勝争いから脱落したかと思われた。青木が本来のプレーを取り戻したのは、7番。このホールで4メートルのバーディーパットを沈めると、8番3メートル、9番では「あのパッティングが大きかった」という10メートルのバーディーパットを決めて、3連続バーディー。後半もこのままのプレーで一気に逃げ切りたい青木だったが、10、11番と連続ボギー。13番で4メートルを決めて1つスコアを戻したものの、終盤2つスコアを落として小林と同スコアでホールアウトした。
プレーオフは、よもやの事態に。好調だった自分のパターが手違いでプレーオフのときには、別のパターに入れ替わっていた。ラッキーだったのは、自分が使い慣れたパターと同じ形状のものだったこと。「今日はパットの調子も良かったし、自分のパターに似ているから、そのままプレーした」青木は、プレーオフ1ホール目のバーディーパットを見事に沈めて、小林を振り切った。過去には、日本アマに25回出場を果たしている青木だが、全国大会での優勝経験はない。それは、「ゴルフを始めて10年ぐらいたってから、イップス」が原因。しかし、それが今年に入ってから、だいぶマシになったという。そして迎えたミッドシニア。これまで苦しめられてきたパットに助けられて、自身初の優勝を手に入れた。来年のミッドシニアは、地元中国地区での開催が決定している。これまでの鬱憤を晴らし、地元で大会連覇を成し遂げたい。
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