2008年度(第15回)日本グランドシニアゴルフ選手権競技は10日、兵庫県の宝塚ゴルフ倶楽部・新コースで第1ラウンドを行った。
しかし、ミッドアマ同様首位と4打差に15人がひしめく混戦模様のなか、首位に立ったのは73をマークした莪山茂隆(涼仙)だった。
「今日はパッティングが完璧だった」今日のプレーを振り返った莪山は開口一番そう語った。今日のラウンドでの大きなミスは3番ホールぐらい。ティショットを左ラフに打ち込んだ莪山は、アプローチで逆目を意識しすぎたのか、5メートルとよせきれず、3パットのダブルボギー。しかし、直後の4番で三度3メートルを決めて前半を37。後半は、10番ホールで80ヤードの3打目をアプローチウェッジで40センチにつけてバーディーを先行させると、12番では3メートルを決める。しかし、「エージシュートを意識した」という13番でボギーを叩くと、14番でも連続ボギーを叩くが、「3~4メートルのパットはほとんど決まった」という言葉通り、ボギーのピンチ。このままズルズルとスコアを落としかと思われたが、好調なパットが莪山を救った。終わってみれば、3バーディー・2ボギー1ダブルボギーの73にスコアをまとめて、2位に1打差ながら単独首位に。「ショットは本当によくない。パッティングに助けられた」と笑顔の莪山。33歳でゴルフを始めた莪山は、これまでに日本アマや日本オープン、日本シニアオープンなどにも出場経験があるが、全国大会での優勝は無い。明日は、娘が応援に駆けつける予定もあるという。その応援が優勝杯を莪山の手に近づけるか。
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