「ショットは良かったが、パッティングが…」優勝の三浦を最後まで追い詰めた山本だったが、最後まで宝塚ゴルフ倶楽部のグリーンを攻略することが出来なかった。前半11番と14番で3パットのボギーを叩くなど、3ボギー。スコアを伸ばせない三浦と一進一退の攻防を繰り広げていたが、終盤の連続ボギーで力尽きた。「8番のボギーまでは、ひょっとしたら優勝できるかもと思っていましたが、最後のOBで…」と、悔しがるが、その表情は最後まで優勝争いを演じた充実した笑顔だった。
もう一人の2位は、大会連覇を狙った高橋久雄。高橋はこの日、2バーディー・1ボギーのベストスコア71。唯一人アンダーパーをマークして、実力の高さ
を示した。「ショットは完璧に近かった。でも、パットがことごとく入らなかった」と残念がる高橋。「全ては昨日のスコア(79)。それに尽きる」連覇を逃した悔しさと、好スコアの満足感が入り混じった複雑な笑顔だった。
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