多くの選手がグリーン上で苦戦する中、寺村は冷静にゲームを組み立てていた。
寺村は、出だしの1番パー5で、ティショットをフェアウェイ右のバンカーに入れると、そこらか2打目をトップ。残り180ヤードの3打目もグリーンをとらえることが出来ず、15メートルのアプローチをなんとか寄せパー。寺村はこのホールで、「今日はショットが悪い、ショートゲームで組み立てて守るプレーに徹しよう」と気持ちを切り替えた。
この判断が功を奏する。3番パー3。でティショットをグリーン右に外しボギーとするも、4番で2打目をピン横1メートルにつけイーブンに戻すと、その後は、グリーン手前、センター狙いの徹底した守りのプレーで
パーを重ねる。9番をボギーとし前半1オーバー37で折り返す。後半に入り10番パー5で、3打目を左バンカーから50センチにつけバーディーを奪うと、14番ではグリーン奥4メートルから速い下りのラインを読み切りこの日3つ目のバーディーとし1アンダー。難易度の高いホールが続く終盤に入っても、寺村は最後まで守りの姿勢を崩さず、14番以降はすべてパーでまとめ、3バーディー、2ボギーの71で第1ラウンドを終えた。
「練習ラウンドを2ラウンドして、関東にはないタイプのグリーンなので、80回を切れれば良いと思っていたので、今日のスコアは出来過ぎです。1番で良い意味で開き直れたのがうまくいった。」と単独首位スタートに笑顔を見せた。
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