「公式戦では、71がベストでしたので、今日は大満足です」と満面の笑みで答える杉田。関東アマの常連選手で、日本アマにも出場する実力者。しかし、未だの公式戦で60台のラウンドはないという。2005年の日本ミッドアマチュア選手権以来3年ぶりとなる、全国区の公式戦となった本大会。「久しぶりのJGA主催の公式戦の出場で、公式戦ならではのセッティングを楽しみにしてました。」という杉田の希望通り、今大会は、例年にないタフなコンディションとなった。「練習ラウンドでは芝目が全く分からなかったのですが、昨日のキャディさんが凄く丁寧にアドバイスをくれたので、今日はグリーン上で迷うことなくプレーができました。」との杉
田の言葉通り、杉田は絶妙なパッティングでこの難コースを楽しむかのようにバーディを量産し、見事攻略した。
杉田は、1番パー5でセカンドをユーティリティーでグリーンエッジまで運び、そこから30センチに寄せバーディを奪うと、続く2番で、7メートルの下りの逆目のスライスライン、3番で8メートルの上りのラインを共に読み切り3連続バーディと絶好のスタートを切った。さらに6番で5メートルのバーディパットを決めてスコアを伸ばす。この日一番難易度の高かった9番をアプローチミスでボギーにし33で前半を折り返す。
後半に入っても杉田の勢いは止まらない。10番パー5でグリーンエッジからの3打目のアプローチを30センチに寄せバーディとすると、11番でも5メートルの下りのパットを沈め連続バーディで、5アンダーまでスコアを伸ばした。その後、14番でセカンドショットをショートし、ピン手前25メートルに乗るも、バーディパットを1メートルに寄せ、パーで切り抜ける。15番をティショットのミスでボギーにするも、17番で150ヤードを7アイアンでピン手前1.5メートルつけてバーディを奪い再び5アンダーに戻し、18番もパーでまとめ、この日7バーディ、2ボギーの67、今大会のベストスコアをマークしトップに躍り出た。
2位に6打差のトップに立った杉田は、「こんなタフなセッティングでプレーできるのは有難いです。優勝は18ホール終わるまでわからない、明日は、あまり優勝を意識せず1ホール、1ホールを大事に堪能して回りたいです」と謙虚なコメントを残しコースを後にした。
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