首位と2打差の4位タイグループに名を連ねたのが本選手権初出場の藤田大。藤田は、昨年30歳となり年齢条件はクリアしながら、関東ミッドアマに出場がかなわず、ミッドアマデビューが1年遅れた。満を持して向かえた本年大会。藤田は、2002年日本アマチャンピオンの名に恥じない好位置で第1ラウンドを終えた。3番で2メートル、9番で5メートルのフックラインを決めて2アンダーパーで折り返す。後半は、1バーディー・1ボギーとスコアの上では落ち着いたプレーだったが、藤田本人は不満顔。「10番から3連続でバーディーチャンスがあったのに…。獲らなくてはいけないホールで、パットを決めきれなかった」と悔しがる。17番ではティショットを左のがけに落とし、2打目でフェアウェーに戻し、アプローチが80センチによってパーセーブ。ステディなプレーが身上の藤田だが、このホールに象徴されるように、「今日は運が良かった。自分らしいプレーではない」という。「ミッドアマは、同年代のプレーヤーだけの大会だから、日本アマよりも緊張します」と、初々しいコメントを残す藤田だが、飄々とした表情とは裏腹に、優勝を虎視眈々と狙っている。
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