47歳のベテラン杉山稔が、第1ラウンドを5バーディー・1ボギーの4アンダーパーで首位タイに並んだ。10番ホールからスタートの杉山は、12番で7メートルを沈めるなど前半3バーディー。後半も2バーディー・1ボギーと安定したプレーを見せた。「全国大会では、久々の好スタートだね」ホールアウト後の杉山は、にやりと笑う。「今日はショットの調子があまりよくなかった。難しいグリーンだけど、とりあえずパーオンを目標に…」とベテランらしい自然体のプレーが好スタートの要因。しかし、7、8番と2ホール連続で続くパー5をいずれもパーで終わったことが悔しかったのか、時に自嘲気味な笑顔を見せる。杉山は、日本アマに毎年のように出場するトッププレーヤーだが、最近の成績では2002年大会のベスト8が目立つ程度。全国大会でも優勝の経験はないが、このチャンスにも「無欲で臨んで、明日をいい1日にしたい」と自然体を強調する。難コースとして知られる小倉カンツリー倶楽部の攻略のポイントは、無理をしないことだといわれている。今年のミッドアマは、泰然自若の杉山にとって千載一隅のチャンスかもしれない。
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