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競技報告
【宮里は-1と一人気を吐き、明日へ望みを繋ぐ】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
現時点での18ホールベストスコア、7アンダーパー・66をマークし、一気に個人3位まで順位を上げ、スウェーデン猛追の原動力となったスペインのCarlota Cigandaと同組となった宮里。「正直、1番ティのドライバーショットの音を聞いた瞬間は衝撃でした」と言うが、フロント9で、Cigandaの4バーディ・1ボギーに対し、宮里も3バーディと負けていない。共に初日2位と3位につけているだけに、どこまで首位のスウェーデンを追い上げられるか、目の前のライバルを突き放せるか、マッチプレーさながらの緊張に満ちたラウンドとなった。

「凄くアグレッシブなプレーなのにパターも上手くて驚きましたが、前半は自
ヨーロッパチャンピオンとのラウンドとなった
分もいい流れでプレー出来ました。スコアも並んでいたのに…自分で崩れてしまいました。」と語る宮里は、後半の10番Cigandaにバーディを奪われ、入れ返したいところだが、11番で「これを入れてたら波に乗れていました」というピン手前5mのバーディパットを沈めることが出来ず、フラストレーションが高まる自分と必死に戦っていた。

続く12番、13番でもアプローチを寄せるもなかなかバーディチャンスをものに出来ない宮里に対し、一方のCigandaに13番でもうひとつスコアを伸ばされ、「昨日みたいに我慢しなきゃ、と思ったんですが、なかなかチャンスをものに出来ないことにストレスを感じてしまって、我慢しきれませんでした」と、14番ショートホールで、ティショットを右からの風に流され左バンカーに入れると、リーダーボードが目に入り、5mのパーパットを外してしまった。これで「緊張の糸が切れてしまいました」とそのままスコアを伸ばすことが出来ない。17番ではオーストラリア特有のメートル表示をヤードと間違える痛恨のミスで、ティショットを大きくショートすると、2mのパーパットが入らず3パットのボギー。

しかし、18番ではティショットを木に当てるも、30ヤードのアプローチをぴたりと15cmにつけ、パーを拾い、3バーディ・2ボギーの1アンダーでホールアウト。この一打で、日本チームは5位に踏みとどまった。

「18番を凌いで辛うじてでもアンダーで上がれたのは良かったんですが、前半ちゃんとついていけたのに、バック9でスコアを伸ばせなかったのが本当に悔しいです。バーディがとれなくていらいらしてしまって、空回りしてしまいました。明日の第3ラウンドは、成績順だし、最終日に繋がる本当に大事な1日。何とも言えない雰囲気になるのはよく知っていますが、そこで飲まれず、自分の世界に入ることだけを意識して、バック9で必ず伸ばしたいです。とにかく、自分のゴルフをして、最終日に繋がるプレーをします」と、出場メンバー中、唯一世界アマを知る宮里は、大切な第3ラウンドに向け、静かに闘志を燃やす。

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