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競技報告
【宮里は+1でチームリーダーとしての責務を果たす】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
連続バーディでイーブンまでスコアを戻した
今日のポイントとなった13番での3パット
「3度目にして初めての最終組でのラウンドなので、楽しみです」と語っていた宮里だが、1番ホールでセカンドショットを左に引っ掛けると、「自覚はないけど思った以上に緊張しているのかな」と思ったという。

第1ラウンドでダブルボギーとした3番で、ティショットを右のバンカーにキャリーで入れると、目玉となり、またもこのホールをダブルボギーとしてしまった。6番でも、ティショットを左に曲げると残り140ヤードのサードショットもピンにつけることが出来ずボギー。「この時点で不採用スコアとなっていることは判ったので、皆も頑張っているから、自分も頑張らなくちゃ、と開き直った」宮里は、8番ショートホールで攻めに転じ
リーダーの重責を果たし藤本と握手
、9番アイアンで高く打ち上げると、狙い通り1.5mにぴたりとつけてひとつめのバーディを奪う。9番でもバーディチャンスにつけたが、リーダボードが目に入り、力が入ったのかこれは沈めることが出来なかった。しかし、直後の10番ではピン横3m、更に11番では手前7mのバーディパットを次々と沈め、一気にイーブンパーまでスコアを戻した。

このまま波に乗るかと思われたが、13番で238ヤードのセカンドショットが2オンし、ピン奥のスライスからフックの難しいラインを3パットしてパーに終わると、「2オンせず、手前につけた方がバーディが狙えたと思います。あのバーディ逃しの3パットがなければ、その後もバーディが来たと思うんですが…」と悔しさに唇を噛んだ。それもそのはず、リズムを掴みかけていた宮里は、続く14番、15番でもバーディチャンスにつけており、バーディパットをなかなか入れることが出来なかったのだ。

もどかしい展開のまま迎えた16番。先にホールアウトしたアメリカはトータル5アンダー、カナダは3オーバーだったため、この時点で藤本の1オーバーと宮里イーブンパーで日本はトータル1オーバー、4位の位置にいた。ピン奥から下りの1mのパーパット。先にスペインの選手がパーパットを外し、「これを見て、嫌なイメージが浮かんでしまった。仕切りなおせばよかったです…」と、まさかのボギーで、課題であった上がり3ホールでスコアを落としてしまった。

結局、3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの1オーバー・73、トータル2オーバーパー・292ストロークの個人14位タイで3度目の世界アマを終えた。

「中学3年の時に、海外に行くのすら初めてだったのに、世界アマに連れて行って頂いて、今回ナショナルチーム卒業を目前に最後も世界アマで締めくくれたことは、本当にいい経験になったし、これからのゴルフ人生の財産になると思います。昨日念願の3位につけていただけに、今日スコアを伸ばせなかったことは本当に悔しいけど、新しい課題も見つけられました。チームリーダーとしての重責もありましたが、チームとしては思った以上によく出来たと満足しています。でも、やはりこの結果が今の日本の現実で、それを真摯に受け止めなければいけないし、やはり世界で勝つには、最終ラウンドをアンダーパーで回れる技術と精神力が必要だと痛感しました。それを残りのメンバーにきちんと伝えていきたいです。」

4年前、何も判らないまま初めて世界の舞台に立った中学生が、様々な試合を経験し、大きく成長して同じ舞台で堂々とチームリーダーとして戦った。ナショナルチームの更なる躍進、また、次こそ世界のトップ3へ…世界アマで始まり世界アマで終わった宮里の切なる想いは次代のチームに託される。

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