本選手権の最年少出場記録を更新した小学5年生の松原由美'10歳4ヶ月)は、2日連続の80台(86、81)に終わり、クラブハウスに戻ると「悔しいです!」と言ったあと、口を真一文字に結んでしばらく言葉がでなかった。
実兄の大輔がゴルフをやっているのを見て「楽しそうだったから」と8歳で始めたゴルフ。大阪の自宅庭に父親特製で50ヤードのネットがあり、そこで打ち始めたという。
「5球続けて失敗しないで打てたら、クラブを替える。そういう練習を続けていました」
パッティングは、これまた父親特製のマットで8メートル、2メートル、1メートルに連日挑戦した。8メートルは、カップインも含めてワングリップ以
内に6回連続で打てたら終わり。2メートルは18回連続カップインするまで、そして1メートルは36回連続…。毎日続けた。
1年後には花屋敷GCのレディスティからのプレーで69をマークするまでになっていた。それだけ効果的な練習を積んできたということであろう。
初めての日本女子アマは、ショートパットが決まらなかった。「自分のゴルフができなかった」というのは、そこだ。
「もっと、もっと練習して、また日本女子アマに挑戦します」
悔しさをバネに、「世界で通用するプロになりたい」という夢の実現に向かう。
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