マッチプレーに進出する上位32選手を決める36ホールのストロークプレーで藤本麻子、酒井美紀、鈴木愛の3選手が2日間通算2アンダーの144ストロークでメダリストとなった。3人のメダリストは大会史上初めてで、10月に我孫子ゴルフ倶楽部にて開催される日本女子オープンゴルフ選手権競技へのチケットを手にした。
第1日トップの藤本は、この日も4バーディを奪うも15番で痛恨のダブルボギーを叩き、思うようにスコアを伸ばせずパープレーにとどまった。
67の第2日ベストスコアで藤本に並んだのが地元の酒井。第1日のラウンド後、練習グリーンに居残りで1時間半ショートパットを繰り返した。さらにこの日も早めに
コース入りして30分以上またまたショートパットの練習。その成果が、この日の6バーディー(1ボギー)につながったようだ。インからのスタートで上がりの7、8、9番での3連続バーディは圧巻だった。
二人の強豪に並んだのが中学3年(徳島・三加茂中)の鈴木愛。四国女子アマに優勝しての本大会初出場で、第1日1オーバー・73のあと第2日は69の好スコアを叩き出してのメダリストへの仲間入りだった。
小学5年生の夏にゴルフを始め、6年生になってからはコーチについて学んできた。特に力を入れて練習したのは「トラブルになったときに必要なインテンショナルショットで、曲げることを教えてもらったら、ストレートボールも打ちやすくなった」という。得意な距離は9Iを使った120ヤード。「これは、絶対にピンを狙います」で、第2日のラウンドでは、14番ホールでこの状況があった。もちろんピタッと1メートルにつけてバーディを奪っている。「それと、100ヤード以内では50ヤード、80ヤードの距離が好きです。使うクラブは58度のSWと52度のAWですが、両方ともハーフショットとスリークォーターショットの中間ぐらいで、同じスウィング幅でいけるので、距離が合います」
アウトを2アンダーにまとめてターンした10番で左の斜面に落とし、そこから右の斜面へ。3打目も乗せられず、アプローチショットもミスしてのダブルボギーと崩れかけたが、そこから3バーディを奪って気持ちの切り替えの早さも披露した。
マッチプレーの組み合わせでは、ホールアウト順で藤本が1位枠に、酒井が2位枠に、鈴木は3位枠に振り分けられた。
|