1回戦でメダリストのひとり酒井美紀に圧勝して俄然注目されたのが比嘉真美子だった。
第2日のストロークプレーでは、9人で行われたプレーオフからのマッチプレー進出。メダリストとぎりぎりで駒を進めてきた選手の対決とあって、酒井の楽勝かと思われたが、いざフタを開けると、大会屈指の飛距離を武器に、終始自分のペースで試合を進め、結局、酒井に1ホールも与えることなく4&3で勝負をつけた。
2回戦の相手は、綾田紘子。07年大会のファイナリスト二人と一日で戦うことになったわけだ。ここでも比嘉のスピードとパワーが炸裂、10番ホールをおえたところで4アップと流れをつかんでいるかに見えた。ところが、11番の3
パットで俄かにリズムを崩し、逆に調子を取り戻した綾田の猛追に16番で並ばれ、17番でついに逆転を許すと、そのまま1ダウンで敗れてしまった。
「たった1ホールのミスで、大量リードがあっという間に消えてしまう。マッチプレーの怖さを教えられました。本当に悔しいです」
沖縄に戻って「最後まで集中できる忍耐力や粘りを身につける練習をします」と言い残した比嘉は、日本ジュニアゴルフ選手権競技での優勝を目指す。
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