【3位決定戦】 ○中田順子 19H ●綾田紘子
前半、勝負の流れが、大きく揺れ動いた。1、2、4番ホールと綾田が立て続けにとって、4ホールを終えたところで早くも3アップとして、優位に立った。ところが、6番ホールからは、俄然、中田のショット、パットが冴えて3メートル、3メートル、8メートルとパットを決めて3連続で取り戻し、オールスクェアに。ここからは一進一退の膠着状態となった。
終盤を迎えて17番パー3で、また試合は動いた。3パットの中田に対して2パットの綾田が1アップ。ドーミーとなった18番パー5で、中田が粘った。グリーン手前のラフからピンまで40ヤードの第3打を1メートル弱に寄せ切っ
てのバーディで追いつき、勝負はエキストラホールへと持ち越された。
19ホール目。綾田の第2打はグリーン左にはずれた。ピン位置は右サイド。中田は、そのピンを狙ってカラー部分に。綾田のアプローチショットは3メートルほどショートした。中田はパターで40センチに寄せた。綾田が、パーパットをはずした後、中田は慎重にウィニングパットを沈めた。
<戦いを終えて…>
★中田順子「1、2番ととられて2ダウンになったところでは、まだまだ…と思っていましたけど、4番で3ダウンになったときには、ちょっと焦りました。でも、このままあっさり負けるのは嫌だった。気持を強くもって、自分のゴルフに集中しようと頭を切り替えました。そしたら6番でバーディがきて、リズムもよくなりました。17番で1ダウンになりましたが、このときは、絶対に18番はバーディをとるんだ、と自分に言い聞かせました。相手もバーディなら仕方がない。そんな気持でプレーしたら狙い通りのプレーができて、エキストラホールに持ち込めました。この1球、このホール…そういうときの気持ちの入れ方をこの大会でつかめたと思います。3位という結果ももちろんですが、本当に収穫の多い大会で、この競技に感謝しています」(中田は、この後7月のプロテスト最終予選に臨むことになっている)
★綾田紘子「この大会は、体調も、ショットも悪くて、自分に期待をかけられませんでした。それが一番悔しいし、情けなかった。よくベスト4までこられたと思います」(綾田は、このあとしばらく休養して体調を整えてから練習を再開し、日本女子オープンに備えるという)
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