完敗だった。さばさばした気分でいるのか…想像したが、ランアーアップの東は、悔しさを隠そうとはしなかった。
「2位。凄いじゃない、と周りからは言われるかもしれませんが、自分の中では2位になれた、というより勝てなかったという思いの方がずっと強い。まして、後輩に負けたのですから、すんなりとは割り切れません」
今年からJGAナショナルチームのメンバーに加わり、藤本とはチームメイトにもなった。驚いたことがあるという。ナショナルチーム合宿での体力測定での藤本の筋力数値だった。
「どのテストでも、私とはまったく比べ物にならない数値をはじき出していました。私も、鍛えなければと思わされました」
そして、今大会、その成果で決勝戦まで進めたという自覚もある。
「でも、36ホールという長丁場の戦いで、やっぱり体力差がでてしまいました。もっと体力を強化して、ショット、パットの精度を高めてレベルアップを図ります。自分の中で、その思いが強くなったこと。それが、最大の収穫でしょうか」
7月21、22日、韓国・済州島で行われるネイバーズトロフィーチーム選手権(日本・台湾・韓国のチーム戦)の日本代表メンバーに内定している。「個人のことは、しばし忘れて、チームに貢献できるように頑張ります」
気持を切り替えるのにも、いい機会になりそうだ。
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