昨年の12月中旬から1カ月間アメリカでの自主トレもこなしてきた。カリフォルニア州のパームスプリングス。訪ねた先は、USLPGAツアーで活躍するヤーニー・ツェンの家だった。台湾のアマチュア時代に同国の競技に出場して知り合い、仲良くなったというヤーニーは、いまやUSLPGAツアーの主役のひとりで、昨年の全米女子プロゴルフ選手権のチャンピオンである。
「毎日、ヤーニーとボール打ち、ラウンドとゴルフ漬けの生活をしました。ヤーニーは、凄かった。1本のクラブでスウィングスピードを変えての距離の打ち分け、ハイドロー、ローフェイド、ストレートの中弾道といったショットの打ち分けを目の前で見せつけられました
。さらに、アイアンを手にして“ここは、キャリーで○○ヤード、ランは○ヤードでピンに寄せる”なんて、これから打つショットを解説付きでやってくれました。そして、アプローチショットも、どんなライからでも1メートル以内に寄せてくる。世界で通用するようになるには、あれだけ高いレベルをクリアしなければならないんだ。気が引き締まりました」
帰国しての練習にも、また力が入ったという。最後の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技に優勝して、プロの世界へ。青写真も鮮明になった。
台湾から帰国したら、最終プロテスト。トップ合格を自分に課している。そして、その後は、あのヤーニーとの自主トレで見せつけられた精度の高いゴルフを身につけ、いずれはUSLPGAツアーへ。頭の中の青写真は、何枚も用意されている。
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