強い雨と風の厳しいコンディションの中で1アンダーパーの好スコアをマークしたのは、8人。そのうち、岩崎誠(泉国際)と伊山祐介(セベ・バレステロス)の本選手権初出場2名が食い込んだ。
10番ホールからスタートした岩崎は、11番で5メートルのスライスラインを沈めてバーディーを先行させると、続く12番も同じようなラインと距離のバーディーパットをねじ込んで、勢いに乗る。「ショットはまあまあの出来。前半はパッティングが良かった」という通り、18番では残り100ヤードの3打目をピン2メートルにつけて、前半で3バーディーを奪って見せた。しかし、雨足が強くなった後半は、3番で2.5メートルを沈めて4アンダーパ
ーまでスコアを伸ばしたが、4番でボギーを叩き「リズムが崩れた」と顔をしかめる。その後は、7、9番の2ホールでボギーを叩き、1アンダーパー・70でホールアウト。
中学1年からゴルフを始めた岩崎は、東北福祉大入学を機にゴルフ部に入部。強豪揃う同大学の中で切磋琢磨し、本年念願の日本アマ初出場を果たし、いきなり上位成績で第1ラウンドを終えた。「今日のプレーはパッティングに尽きます。この難しいグリーンで3パットが1度もなかったことに満足しています」と好スコアに笑顔を見せる。「このコースは、ホールロケーションからティーショットの運び場所を逆算して、しっかりとコースマネジメントを考えないといけない。今日は、雨なのでグリーンも止まりやすかったし、自分の考えたとおりのマネジメントが出来たと思う」と満足げだった。
一方の伊山祐介は、2バーディー・1ボギーの安定したプレーを見せた。「今日はパッティングが良かったです。しぶとくパーをセーブしていくのが自分のプレースタイル。2~3メートルのパーパットを決められたので、このスコアにつながりました」と、はにかんだ。
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