原敏之(タカガワ新琴南)は、3度目の日本アマ挑戦で初のマッチプレー進出を果たした。
2アンダーパー4位と好位置でスタートした第2ラウンド。12番で10メートルのバーディーパットを決めた原は、直後の13番をボギーとするものの、17番で50センチ、18番では3.5メートルを沈めて連続バーディーを奪い、前半で2打スコアを伸ばし、マッチプレー進出をほぼ確定させたかに思われた。しかし、「前半のショットは決して良い出来ではありませんでした。集中力でなんとかスコアを作っていた感じです」と好スコアにも不安感が残っていた。すると、後半は一転、2番で3パット、5番では2メートルのパーパットを外し2ボギー。初出場
の2007年大会では117位タイ、昨年大会では90位タイとカットラインに遠く及ばないスコアで予選落ちを喫した負の思い出が頭をよぎったのか「カットラインを意識しすぎて体が硬くなってしまいました」と苦笑いを見せた。
3度目の正直で掴んだベスト32の座。「マッチプレーは一度も経験がありません。でも、ホールごとの勝負なので、ホールを取られても、すぐに気持ちを切り替えられるだけ、楽なのかもしれません」未知の舞台に足を踏み入れる原のプレー振りに注目したい。
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