日本アマ初出場の富村真治(泉国際)の健闘が光っている。前半はなだらかな傾斜で海風の影響が強いシーサイドコースの趣き、後半になるとアップダウンがありドッグレッグのホールが多くなるという2つの顔を持つ若松ゴルフ倶楽部で、2日連続の68をマークし、通算6アンダーパー・136ストロークで2位になったのだ。
沖縄出身の富村にとっては、前半のホールで選手を苦しめる海風も慣れたもので、後半のホールも東北福祉大で研鑽を積む中で磨かれたコースマネジメント能力を遺憾なく発揮している。第2ラウンドは、前半を全てパーオンする安定したショットをみせたが、4番で1.5メートルのバーディーパットを外すなど、なかなかス
コアを伸ばせないもどかしい展開になった。それでも、9番で残り90ヤードの右ラフからのセカンドショットをピッチングウェッジで1メートルに寄せてこの日初バーディーを奪うと、続く10番でも2メートルのフックラインを沈めて連続バーディー。その後は2バーディー・1ボギーと無難にスコアをまとめた。「今
日はパッティングが入ってくれませんでしたが、辛抱強く待っていれば、いつか決まってくれると思っていました」と、まんじりとしない展開にも落ち着いたもの。
「2日間、ショットは満足できる内容ですが、2日間で3パットが2回あるのが悔やまれます」と、順位はともかく内容には決して満足していない様子。日本アマ初出場でマッチプレー進出を決めた富村は「僕は、自分の世界に入ってプレーをするタイプなんです。だから、マッチプレーも好きです」と、自信をのぞかせる。富村は、ストロークプレー3位以内の成績で10月の日本オープンへの出場資格も手に入れた。「日本オープンは夢の舞台。素直に嬉しく思う」と、初々しいコメントを残したが、まずは明日からのマッチプレー。この調子で本選手権の台風の目になるか。
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