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競技報告
【メダリストの渡辺が残した言葉とは】
第2日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gery Kobayashi
「どうしても(予選通過して)マッチプレーに行きたい!」という強い意志を持って望んだ渡辺泰一郎(日本海)が、2日目のラウンドでベストスコアの64という驚異的なプレーを見せてメダリストに輝いた。

「日本アマ5回目の挑戦で、ようやくマッチプレーに行けます」という渡辺は、64という好スコアよりも、その第一目標がクリアできたことに喜んだ。インからのスタート。10番ホールでバーディー。そして16、18番ホールと3バーディーをとって33でアウトへと折り返した。
1番ホールでバーディーのあと、3、5、7番ホールと4バーディーを獲り、31。7アンダーパーの64だ。「振り返ると、下りの2メートル前後の距離から、ほとんどバーディーを獲っていますねぇ。上りは、8番ホールだけだと思います」とパッティングが絶好調だった。

「出だし10番ホールで、スライスラインを少し押し出したかな、と思ったのですが、それが入ってからですね」という渡辺は「人には言えない打ち方の哲学と苦労の賜。苦労し続けて25年ですから(笑)」だという昨年まで一途に「より良い球筋、ゴルフを求めての技術向上」に励んでいた。でも、今年からは「少し余裕を持って、いままで培った技量を維持する」ことに変えた。

ゴルフはすべて独学。遠回りしても、そのほうが身につくという。1974年2月21日生まれ。「ゆるやかな右肩上がり。これがアマチュアゴルファーとして、今後もずっとやっていける姿勢だと思っているんです」35歳になった渡辺の最後の一言が心に残る。悲願のマッチプレーで最初に対戦するのは、プレーオフを勝ち抜いた中部アマチャンピオンの16歳の川村昌弘(福井工業大附属福井高)。成長著しいジュニアゴルファーを相手に、渡辺はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。


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