古豪復活の立役者として活躍する宇佐美祐樹(鷹)、大田和桂介(日本大)、伊藤勇気(日本大)の3人は明暗が分かれた。
10番ホールからスタートした大田和は、ティーショットが不調で8番まで2バーディー・5ボギーと3つスコアを落として通算3オーバーパー。このままだとベスト32を決めるプレーオフの1人に組み込まれる可能性があった。その状況で迎えた最終9番。大田和は起死回生のチップインバーディーを決めて、19位タイに滑り込んだ。「危なかった…今日はショットが最悪で…3メートルぐらいのパッティングも決め切れなくて、苦しかった」と、苦笑い。
大田和と同じように、宇佐美も苦しい2日間を過ごした。昨日
、8番で4パットをするなどパッティングが不調だった宇佐美。10番ホールからスタートの第2ラウンドは13番でバーディー、18番ではイーグルと前半で3ストローク伸ばし、予選通過の安全圏に入ったと思われたが、後半またもパットが決められず3ボギーを叩き、通算2オーバーパーでホールアウト。「最後までパッティングで苦しみました。今日も3パットが2回。パットに尽きます…」薄氷を踏むプレーに口調も重く、悩みが深そうな気配を感じさせた。
伊藤も2日間、自分のプレーがまったく出来なかった。第1ラウンドは3オーバーパー。1ストロークも落とせない状況で1番ホールからスタートした伊藤は、前半を2バーディー・1ボギーの34にまとめたものの、後半で1ストロークスコアを落とし、この日パープレー。通算3オーバーパーでホールアウトした伊藤は、7人から1人が勝ち抜けるプレーオフを戦うことになってしまった。2組で行われたプレーオフは、1番ホールで先の組でプレーする川村が唯一人バーディーを決めた。2組目でのプレーとなった伊藤は、フェアウェイからの2打目を10メートルに乗せる。これを決めれば、川村とタイに持ち込め次のホールに進めるロングパットは、無情にもカップの横をすり抜けてしまった。伊藤にとって、おそらく最後となるであろう日本アマがあっけなく終わりを告げた瞬間だった。周囲はもちろんのこと、本人にとってもまさかの結末。伊藤は悔しさを噛み締めながら、若松ゴルフ倶楽部から去っていった。
|