1回戦を終えて次々に、マッチ報告書のデスクにやってくる選手たち。その表情や動きに「戦闘モード」が漲っている。そこが、18ホールを消化して終えるストロークプレーのホールアウトと違うところだろうか。その表情をみているだけで、各組のマッチが、どちらの選手が勝ったかどうか解る。マッチプレーは、それほど集中力を継続させながら、1打1打に神経を注ぐゲームだ。
朝からの雨。それも午前11時から40~50分、豪雨が続く。フェアウェイの中にも、川が流れているような雨の道筋ができ、その幅がどんどん広がっていく。
結果的には、10代、20代の若い選手がほとんど勝ち残った。
「いまの中学生は、体格もスイングも全然違いますね。僕たちの頃は、どこかなよっとしていて、スウィングも安定感がなかったけれど、いまは違う。下半身、体幹が、とてもしっかりしています」伊藤誠道に3and2で敗れた野上英司の、実感のこもったコメントだった。
2回戦、ベスト16に残った選手の中で、最年長が38歳の小川貴大。そして27歳の佐藤和夫、23歳の藤田晃規。残りの選手は、10代と21歳以下の選手たちばかりである。
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