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競技報告
【準決勝敗退で悔しさをにじませた久我】
第4日 競技報告:JGA 写真:Gery Kobayashi
久我悠太郎(新白河)は、マッチプレーに入ってから薄氷を踏む勝利を続けてきた。1回戦の金浩延(宇都宮)と2回戦のMeen-Whee-Kimは、両マッチとも前半で4upとリードしながら後半に追いつかれて1upでの勝利。昨日までの3日間で最多ホール数となる72ホールを費やして、準々決勝に駒を進めてきた。そして、東北福祉大学の同期対決となった準々決勝の岩崎誠(泉国際)と、準決勝の伊藤誠道(湘洋中学)との対戦も最終ホールまでもつれ込む熱戦となった。

「岩崎選手は、地元でも一緒に行動しているほど仲が良い。もちろん相手がどんなプレースタイルかも知っているし、大学の部活でプレーしているような気楽な気持ち
でプレーできた」という準々決勝は、幸先良く2ホールを連取するも、7、8番と連続で失いオールスクウェアで後半に入る。10番、11番をお互いが取り合ったほかは、ハーフが続いた後半。試合が動いたのは16番からだった。このホールでバーディーを奪った久我が、このマッチ三度目リードを奪うと、続く17番で岩崎が1メートルのバーディーチャンスを迎えた。「17番は、ホールを獲られるのを覚悟していた」久我だったが、岩崎がこのパットをまさかのミス。18番ホールを互いに分けて、このマッチも1upで勝利を収めた。

続いて行われた準決勝の相手は、久我の1年後輩でもある富村真治(泉国際)を下した中学生の伊藤誠道。「富村君が負けていたので、どうしても勝ちたいという気持ちがあったし、富村君よりもやりやすい相手だと思った」という久我だったが、1番で伊藤にバーディーを奪われ、本大会マッチプレーで初のリードを許すと、試合はその後一進一退の状態のまま、後半に。12番で久我が5メートルのバーディーパットを沈めてオールスクウェアに戻し、「自分に流れが来た」と感じていた中で迎えた14番。ここで久我に、このマッチで初めて伊藤をリードするチャンスが訪れた。伊藤がボギーとしたこのホールで、久我は1.5メートルのパーパットが残る。慎重にラインを読んで、打たれた球は、無情にもカップをかすめた。

「あのパーパットを外して、このホールを獲れなかったのが大きい。勝負の分岐点になってしまいました」と嘆く。このホールで勝負の流れは、伊藤に向いた。久我は、16番でティーショットをOBとして、伊藤にリードを許して、決勝進出を逃した。「チャンスはありましたが、パッティングを決められなかった」と悔しさをにじませる久我だが、初出場の日本アマでベスト4の成績を残した充実感もある。

「この成績を残せたのも帯同キャディと息が合っていたからです。まずはキャディに感謝したい」と72ホールの間ゴルフバッグを担いでくれたキャディを慰労すると、「4日間で、飛距離の出ない自分でも、コースマネジメントを徹底すれば、勝負できると実感できたことが収穫です。そして、勝負がかかった大事な場面で決めきれない自分の弱さを感じさせられました」と、言葉を残した。

10月の日本オープンでは、「プロと一緒にプレーすることで、勉強になると思うし、そこで色々なことを吸収したい」と貪欲な姿勢を見せる久我。来年の日本アマで成長した姿を見せてもらいたい。

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