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競技報告
【宇佐美が川村を下し、初の決勝進出】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gery Kobayashi
宇佐美 祐樹
川村 昌弘
午前の準々決勝で柴田健太郎(名倉)を破った川村昌弘(福井工業大学附属福井高校)。大和田桂介(日本大)を破った宇佐美祐樹(鷹)が、午後の準決勝で対戦した。

1番ホール。いつも第1打を5番アイアンで確実に、フェアウェイに落とすルートをとる川村の第1打が、曲がってラフに入った。すかさず宇佐美は、このホールを獲りにいった。1、2番と宇佐美が獲り2upでマッチが進む。前半9ホール。宇佐美が4ホール獲り、川村が2ホールを獲って、宇佐美2upで後半へいく。10番ホールから13番ホールまで、ずっと分けたまま4ホール続く。

「いちばん辛い時間でした。宇佐美さんのショットが、とにかくあまり曲からない。
曲がってもうまくリカバリーして、パーをとりにいくゴルフですから、自分がバーディーをとらないといけない」と川村は、実感していた。それでも、なかなかそのバーディーがきてくれない。「10~14番まで、3回ほどバーディーチャンスがあったんですけど…。それを打ち切れなかったことが辛かったです」 宇佐美が14番ホールを獲る。宇佐美3up。川村は、それでも諦めない。粘り強さが、彼のゴルフを支えている。15番ホール(154ヤード・パー3)。「まだ頑張ればチャンスがあると思って」グリーン奥にあるピンを果敢に攻めた。2メートル。それを入れて、15番を川村が獲り、川村は2downに戻す。

宇佐美の作戦は「ともかく前半9ホールが、マッチでは大事だと思って、集中して獲りに行きました。辛かったのは、やはり10~13番ですね。自分が10番で2メートルのチャンスを外してしまい、流れが変わらないようにと丁寧に攻めました」14番ホールで宇佐美が、第1打を左バンカーに入れて、第2打。9番アイアンでドローをかけてグリーンを狙った。勝負どころだったという。そのショットがピン奥5メートルにつけて、それを決めて3upにリードを広げた。「3upになって、15番と獲ればドーミーだったので、獲りにいこうと思ったら、川村君に獲られてしまいました。それでも2upしていたので、焦りはありませんでした」

結局、16、17番ホールとわけて2and1で宇佐美が決勝進出を果たした。川村は、素直に「7人のプレーオフで1人の枠に入れて、準決勝まで残れ、また明日、3位決定戦に出られるのですから、凄くラッキーだと思います」

決勝進出を果たした宇佐美は、この2年ほど筋力トレーニングなど、体幹と筋力づくりに専念していた。その体型の変化も手伝って、フェード系からドロー系のスウィングに変えた。さらに、今年春先、米国フロリダにいき、練習と2試合、米国のアマチュア競技会に参戦したり、米ツアーの試合も観戦する機会を持った。「その1ヶ月間が、すごく勉強になりました。ショットの精度を高めるだけでなく、ゲームマネジメント上手さなど、参考になることがたくさんありました」と宇佐美は言った。「明日の決勝は、伊藤君? もしそうならどうしても勝ちたい。関東アマでの最終ラウンドで、同じ組で優勝争いをして負けていますから…。どうしても勝ちたいですね」と意欲満々である。


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