18ホール・マッチプレーで争われる3位決定戦は、大会2日目に行われた7人から1枠を決めるプレーオフを勝ち抜いてマッチプレー進出を果たした川村昌弘(福井工業大学附属福井高校)と、本マッチまでに本大会で最多となる90ホールをプレーした久我悠太郎(新白河)の対戦となった。
「これまで厳しい試合が続いていたので、正直、体力的には厳しかった」という川村の言葉とおり、両者とも昨日までの過酷な戦いに体力の消耗も著しかったが、3位の座を目指して懸命なプレーを見せた。競技は、久我が2番ホールから3連続ボギーで川村が3upのリードを奪う。「自分はいいスコアでプレーすることだけに集中していました。ボギーを打た
ないように気をつけて…」という川村が、後半を11、14番の2ボギーに抑えたのに対し、「ショットの調子は悪くなかったのですが、パットが決まらなくて…」という久我が川村との差を縮められない。結局、久我が16番ホールでボギーを叩き、3and2で川村が勝利を収めた。
「マッチプレーは目の前の相手を意識せずに、自分のプレーに集中できるか。この日本アマで、それを学べましたし、実際にそれが出来たので、3位になれたと思います」今年の中部アマを史上最年少で制した勢いで、7月21日から韓国の済州島で開催されるネイバーズトロフィーチーム選手権の選考会で日本代表の座も射止めた川村。日本アマでの経験をこれからの活躍の礎にしたい。一方の久我は、「昨日からのパットの不調を調整しきれませんでした」と悔しさをにじませる。「川村君はうまさはもちろんのこと、強いプレーヤーだと感じました」と年下の対戦相手を賞賛した。今年の東北アマで4位入賞を果たし日本アマ初出場の久我の挑戦は、4位という結果に終わった。
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