最終学年で日本ジュニア初出場の河合亮汰(園田中学3年)が、この日6バーディ・4ボギーの出入りの激しいゴルフながら2アンダーパーにスコアをまとめ、伊藤に1打差の2位タイと好スタートを切った。
河合は、出だしの1番で下りフックラインの11メートルのパットをねじ込んで、勢いに乗った。このバーディで「今日は、ビッグスコアが出るかも」と前向きになった河合は、3番と6番のパー5で計算通りバーディを奪って前半を3アンダーパーで終える。この時点で同組でプレーする伊藤に1打差をつけていたが、後半に入ると、10番でティーショットを右の池に入れるミスでボギー。13、14番で連続バーディを奪ったものの、15番で
またもティーショットを右に曲げるミスでボギー。17、18番の上がり2ホールも連続ボギーを叩き、伊藤に1打差の2位で第1ラウンドを終えた。
「前半は、ショットも曲がらずに良いプレーが出来た。満足しています」と笑顔を見せたが、後半のプレーに話が及ぶと、その笑顔が苦笑いに変わった。「やはり、伊藤君を意識してしまった。スコアも競っていたので、力んでしまってドライバーショットが右に出ることが多くなってしまった」と話す。今年の全国中学校選手権には、関西大会で上位成績を残せず出場がならなかった河合。「日本ジュニアに向けて、苦手なアイアンショットの練習を積んできた。その成果があらわれたと思う」と、好スコアを分析する。「明日は5位以内を狙って、今日より1つでもスコアを伸ばしたい」最初で最後の本部門優勝のチャンスを前にしても、謙虚に話す河合だった。
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