女子アマチュアゴルフ界の中心として活躍する選手の多くが出場する本部門は、2006年に日本オープンが開催された西コースで行われる。
出場選手は、明日の第1ラウンドを前に練習ラウンドを重ねている。
その中で、注目は先に行われた全国高等学校ゴルフ選手権を制した福田真未(沖学園高校2年)。福田は、昨年のジュニアオープンの第1ラウンド、女子選手として大会史上初となる単独首位に立つなど活躍し、ヤングレディス賞を受賞。本年は、クィーンシリキットカップで個人5位タイに入りチーム戦3位入賞に貢献するなどの活躍が評価され、7月にナショナルチームに昇格した。2007年にチームジャパン・ジュニアに選考されて以来、
地道な体力トレーニングを続けてきた効果が現れ、プレーにも安定感が出てきており、続いて代表入りを果たしたネイバーズトロフィーでも、日本選手トップの成績でチームに貢献した。高校選手権優勝の勢いをかって、一気に日本ジュニア制覇を狙う。
悲願の初優勝を狙っているのは、酒井美紀(東日本国際大学附属昌平高校3年)。酒井は、東日本女子パブリック3連覇、東北ジュニア2連覇と疑う余地のない実力者だが、不思議とJGA主催競技の優勝には縁がない。2007年の日本女子アマでは、決勝まで駒を進めながら綾田紘子に38ホールで敗れランナーアップ。同年の日本ジュニアでは、第1ラウンドで単独首位に立ちながら、最終ラウンドで宮里美香に追いつかれてプレーオフの末惜敗と、苦汁を舐めている。酒井にとって最後となる本年の日本ジュニア。6月の女子アマでメダリストに輝くなど好調を維持しており、初の日本タイトルを目指す。
福田とともにナショナルチームメンバーとして活動する香妻琴乃(日章学園高校2年)。昨年の日本女子アマでメダリストを獲得し、一躍注目を集める選手となった香妻は、今年の九州女子選手権を制し、日本女子アマでベスト32入りを果たすなど、安定した成績を残している。また、日本代表としてクィーンシリキットカップとネイバーズトロフィーチーム選手権に出場するなど、国際経験も積んできているだけに、同年代の出場選手には負けられない気持ちも強いだろう。昨年大会では、24位タイと不満足な結果に終わっているだけに、今年はそのリベンジを果たしたいところだ。
本部門の歴代優勝者には、宮里藍、横峯さくら、原江里菜、宮里美香ら、いまや女子プロゴルフツアーやUSLPGAツアーで活躍する選手が名を連ねる。彼女達先輩の後に続く選手の出現にも注目だ。
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