チームジャパン・ジュニアの澤田沙都子(興南高2年)は、アウトを2ボギーとして、躓いていた。「パッティングが決まらなくて…。後半は、それをなんとか立て直らそうと必死でした」。そして、気がついたのは「右足に体重がかかりすぎていた」ことだったという。そこを修正すると、転がりがよくなり、しっかりラインに乗るようになった。13、14、16番とバーディーを重ねて1アンダーパーに。そのままホールアウトするかに思えたが、最終18番に思わぬ落とし穴が待っていた。グリーン左奥のラフから寄せた後の50センチのパーパット。これを引っ掛けて外してしまったのだ。「本当に悔しいミスでした。せっかくパッティングのいい感覚が戻
ったのに…。明日は、絶対にポカをやらないようにして、(スコアを)伸ばせるだけ伸ばします」
同じ3位グループの堀奈津佳(寒川高2年)は、ナショナルチームのメンバーだ。こちらは「トレーニング方法を教えてもらって、筋力アップし飛距離も15ヤードぐらい伸びました。おかげでショットはよかったのですが、パッティングが思うようにいきませんでした」バーディーパットが下りのラインになることが多かったそうで「明日は、ピンへの攻め方も考えて、しっかりヒットできるラインに乗せていきます」
もう一人の3位タイ田口晴菜(東海大附属第二高校1年)は、二人と対照的にパッティングに救われた1日だった。「パッティングにはいつも苦しんでいる」というパットが不得意な田口だが、好スコアを出した要因がそのパッティングにあったのだから、ゴルフはわからない。
スタートの10番。「ここ数試合のグリーンが重くて、強めに打った」パーパットがカップに土手に当たって、ホールに消えた。このパットで、「霞ヶ関のグリーンは、他の試合とは違う」と感じた田口は、「パットは慎重に。距離を合わせることだけを考えた」という。これが功を奏したのか、17番までを全て2パットのパーで凌ぎ、「チャンスもあったけれど、長いパットも全て1メートル以内に寄せることが出来た」と納得のパープレーで後半のプレーに入る。すると、2番で80ヤードの2打目をアプローチウェッジで2メートルにつけて、この日初バーディ。9番では100ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで3メートルにつけて2つ目のバーディ。ボギーは6、8番の2ホールに抑えて、堂々のパープレーだった。「後半に入って、先にバーディが獲れたし、このまま良い流れでプレーできるかと思いましたが、突然ドライバーショットが曲がり始めて…今日は、最後のボギー以外は、満足しています」とはにかむ。「今日は、ドライバーショットも飛んでいて、練習ラウンドに比べて2打目のアイアンが1番手違った」という田口。気負いはないようだが、自分でもわからないうちに気合が入っていた証拠だろう。「明日の目標もパープレー。3パットをしないように…」パッティングが、田口の明日のプレーの行方を決める。
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