チームジャパン・ジュニアメンバーの澤田沙都子(興南高2年)が、この日5バーディー・3ボギー・1ダブルボギーの出入りの激しいゴルフながらパープレーにスコアをまとめ、通算イーブンパーで3位タイ入賞を果たした。
首位をいく森美穂とは6ストロークの大差をつけられてのスタートに「スコアは、出したいと思っても出せるものではないですし、ミスをしないように自分のプレーをすることだけを考えていました」という澤田。2、3番で連続バーディとスコアを伸ばした澤田は、このまま一気に流れに乗るかと思われたが、直後の4番で3パットのボギー。「4番のティーショットまでは、凄く良い感じでプレーできていたんですが、あのミスから
急に緊張してしまって…」6番もティーショットを右のバンカーに打ち込むミスでボギー。前半はスコアを伸ばせずに後半に入った。
12番でもティーショットを右の池に打ち込んだ澤田は、3パットのミスでダブルボギーとスコアを崩してしまう。しかし、「自分の中で攻めのプレーとは、どういうものなのかわかってきた」という通り、13番から3連続バーディを奪って見せた。「自分でもどんどんスコアを伸ばせると思っていた」という言葉とは裏腹に、澤田は、えもいわれぬ緊張感に襲われた。「16番も1メートルのバーディチャンスだったんです。でも、これを外してしまって…」と顔をしかめる。結局最終ホールをボギーとして、掌中に収めかけていた単独2位は澤田の手をすり抜け、スコアを伸ばしきれずにこの日のプレーを終えた。
「2日間、ショットが曲がっても、すぐに立ち直ることが出来たし、成長を感じてはいます。でも、緊張感のなかでのプレーは、まだまだだと思いました。
これまでも自分は優勝のチャンスがあっても、終盤でスコアを崩したり、後一歩が足りないのです。これからは、もっと粘り強いプレーが出来るようになりたい」来年、澤田が優勝杯を手にするために必要なことは、自分が一番よくわかっている。優勝争いの中で、自分を信じて最後までプレーする精神力をどれだけ強化できるか。更なる飛躍に期待がかかる。
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