自身3回目となる67をマークした高野隆(東京大学2年)は、インタビュー中、生真面目な性格が現れているように直立不動の姿勢だった。「両親の影響で、物心つく前からゴルフに似たような遊びをしていました」という高野。地元新潟の県立長岡高校在学中に日本ジュニアにも出場するなど、ゴルフの実力も確かなものがあるが、「両親の教育方針で、まずは勉強を頑張らないとゴルフをしてはいけないことになっていた」という勉学も折り紙つき。
高校3年生から本格的に始めたという受験勉強の成果で、最高学府に入学。昨年の朝日杯で59位に入るなど、東京大学のエースに成長した。初の日本学生では、第1ラウンドで3オーバーパーと出遅れたものの、第2ラウンドで一気に爆発。2、3番と10、11番の2度の連続バーディ、18番では、残り200ヤードの2打目を5番アイアンで直接ピンに当てるショットでイーグルを奪うなど、1イーグル・5バーディー・2ボギーのベストスコア67をマークして、通算2アンダーパーとし8位タイで第3ラウンド進出を決めた。
「今日はショットの調子が良かったです」という高野。「今日は2番で10メートルのバーディパットを決められたのが大きかった」と、振り返る。5、6番では1.5メートルのパーパットを決めきれず連続ボギーを叩いたが、「4~6番は、難しいホールなんです。ここで1つや2つスコアを落とすのは仕方ないと割り切っていました」と、ボギーも計算の内だったようだ。「明日は、今日よりもボギー1つでも少なくしたい。とにかくパープレーが目標です」と謙虚に語り、明日の第3ラウンドに備えて練習場へと向かっていった。
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