「ショットがぶれて…辛いプレーでした」69をマークして通算7アンダーパー、首位と2打差の3位につけている大槻智春(日本大学2年)は、疲れきった表情で話し始めた。「前半はティーショットでドライバーを持つと、ラフに突き抜けてしまうし、曲がりも大きくてスコアを崩してしまう」ので、パー3をのぞく全てのティーショットで3番ウッドを手にした。
しかし、最初のパー3の2番で手ごたえ十分のショットが木に当たる不運でボギー。4番では、フライヤーを計算して180ヤードの2打目を9番アイアンで打ったのにもかかわらず、グリーンオーバーでボギー。「最悪のスタートでした。先輩2人とのプレー、優勝争いも意識していまし
たし」と、振り返る。7番でチップインバーディーを奪ったものの、バーディーを奪いたい8番パー5ではパー。前半を1オーバーパーで終える。
「大田和さんは前半を完璧なプレーでスコアを落としそうもない。阿部さんも良いプレーをしてスコアを伸ばしていたので、離されないようにと思ってプレーしていました。どうしても前半はイーブンパーにしておきたかったのに」と、苦渋の表情。追い込まれた大槻は、後半に入ると封印していたドライバーを手にする積極策に出た。これが功を奏して10番パー5でバーディーを奪うと、12番では2メートル、17、18番の上がり2ホールも連続バーディーで締めくくり、後半だけで4つスコアを伸ばした。「後半、良くスコアを戻せました。正直、このショットの出来で69は御の字です」と、ため息をつく大槻。「この3日間、パッティングに救われています。明日は、もっと気持ちよくプレーしたい」と、正直な気持ちを吐露した。
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