首位をいく大田和は「彼のプレーは完璧だった」と脱帽した。連覇を狙う強豪にそう言わしめたのは、同期で2位スタートの阿部裕樹(日本大学3年)。阿部は、日本大学勢3人での最終組で、しかも首位と1打差という順位にも、「すごくリラックスしてプレーできた」と笑顔を見せた。
スタートの1番。「良い流れのきっかけになった」2.5メートルのバーディーパットを決めて、スコアを伸ばすと7番では2メートルを沈めて、一時は大田和を逆転する。8、9番で大田和が連続バーディーを奪って、すぐに首位を譲り渡してしまった。後半に入ると、ややショットが乱れ、不得意なラフからのアプローチをする機会も増えたが、11番のピンチをチ
ップインパーで凌ぐなど、大田和との差を最小ストロークにとどめる。13番でこの日唯一のボギーとしたが、「調子がすごくいい」パッティングで14番3メートル、18番でも8メートルのイーグルパットを無難に寄せて4つ目のバーディーを奪って締めくくった。
明日は、2日連続の日本大学勢の最終組のプレー。大田和とは1打差で優勝も意識するかと思われるが、「まったく優勝は考えていません。自分はアンダーパーを目標にプレーするだけです」と飄々と語った。
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